Shimano 105とShimano DURA-ACEって、どの位違うのか?というお話

ロードバイクの価格の違いは主にフレームとコンポーネントのグレードで決まってきます。

フレームは、ぶっちゃけ好み(見た目と乗り味)により決めれば良いと思います。結構否定されがちですが、個人的には見た目(形状やロゴ、カラーリング等)こそ重要な要素だと思いますし😊

対して、コンポーネントはメーカーにより明確にグレード(ヒエラルキーが設定されています。

シマノのコンポーネント製品紹介ページ

メーカーも用途を想定しており(公式ページの用途だとTiagraではレースに出られませんね😜勿論本人が良ければ出ても構わないのですが)、もし経済的に問題がないのであれば(込み入った事情がない限りは)上位グレードを選択するのは当然です。(DURA-ACEULTEGRA位になると、若干好みの世界になってきますが)

もし知り合いが「見た目や乗り味が好みなので、カーボンフレームじゃなく、クロモリフレームにする」と言っても反対しませんが、(予算はあるのに)「名前がカッコいいので、ULTEGRAじゃなく、SORAにしたい」と言ったら反対します😅

パーツの互換性等いろいろと事情がある場合もありますが、コンポーネントについては、敢えて下位グレードを選択する利点は思いつきません

ただし世の中には「コスパ」という言葉があります。というか、我々庶民は何をするにしても最優先で考慮しなければならない要素です😖

それを考えるためにも、高いコンポーネントは「どこが」「どの位」違うものなのか知る必要があります。

今回も世界中のサイクリストの味方、GCN(GlobalCyclingNetwork)の面々が面白く検証をしてますので見ていきましょう。

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憧れのDURA-ACE

ザックリ内容

泣く子も黙るシマノ最高峰DURA-ACEと、レースに出場する際には最低限これにしとけ!という普及グレード105(この業界では、コンポは「とりあえず105」、ホイールは「とりあえずZONDA」、タイヤは「とりあえずコンチネンタル(のGP4000SⅡ(今はGP5000が最新)」という呪文があります😏)。

この二つのコンポを、パーツの重量や形状の比較後、GCNのお二人が文字通り「ブラインド(目隠し)テスト」しようって企画です😅「大体こんな感じ」ではなく、実際に乗り比べた率直な感想は参考になりますね!

まずは、コンポの各パーツの重量と形状を見ていきますが、正直形状については大きくは変わりません。DURAの方がより軽量性を追及しつつ剛性を確保しているので随所に細かい工夫はありますが、パッと見ロゴがなければ素人には見分けが付かないレベルでしょう😛

で、誰にも目にも明らかなのは「重量」です。

コンポセット全体で約470gの違いがあります🙄

そしてブラインドテスト。

[caption id="attachment_891" align="alignnone" width="300"] 何かちょっと変なプレイみたい…[/caption]

初めは、ハンドルにすら触れずに、変速の感触を”脚”で感じ取ります。次に、ハンドルに触れて自分で変速をしたり、手触り等も含めて検証します。で、どっちがDURAか当てようということです。

さて、一人目。テスト方法に戸惑いながらも、変速の感覚や音を頼りに結構自信がある様子。結果は…

[caption id="attachment_892" align="alignnone" width="300"] やったー![/caption]

余裕の?正解。レギュラー?サイモンさんも挑戦。彼は凄い迷ってました。かなり自信がなさげでしたが…

[caption id="attachment_894" align="alignnone" width="300"] 何故かカツラを被ってます。勿論検証には不要(笑[/caption]

結果は正解でした。しかし、二人とも微妙な差だったと感想を述べています。と同時にDURA-ACEULTEGRAには電動式のモデルが用意されています。変速の感触としては、グレード間の差は微妙だが、方式(機械式・電動式)の差はかなり大きいとの補足もありました。

感想

検証内容と関係ありませんが、英語の「デュラエース」は「ジュラエース」に聞こえますね。更にアクセントが頭の「ジュ」に来るので初め聞き取れませんでした😅

ちなみに「イチマルゴ」は英語で「ワンオーファイブ」のようです。何かカッコいい😊個人的に使おうかな「ワンオーファイブ」!

検証結果については、重量については明らかな差があります。ただし、この重量差の解釈はサイクリストのレベルや求めるものに拠りますね🙄

動画で言及されたとおり、単純計算すると、アルプスのガリビエ峠((山頂アルプデュエズ)ツールの有名な難所の一つ)を上るならば1km30秒の差が生じることになるそうですが、そんなきっつい峠ばかり上る人は多くないと思いますし、コンポーネントは基本「動かない」パーツです。

ホイールの重量が470g違うのとは全く意味合いが違うので、注意が必要です。車体の各所に散らばるコンポの重量は、ほぼサイクリストの体重を減らすことで相殺できるとも言えます。(逆に言うと、既に体を絞りきっているトップクラスの戦いにはここら辺の軽量化も欠かせないのですが😰)

DURA-ACEと105の価格は、機械式同士で比較すると3倍、DURA電動式だと5倍近い差があります。

正直初めてのバイクにDURAを乗せる必要があるとは全く思いません。(良い物が欲しいのならULTEGRAでも十分じゃないでしょうか?)しかし、各々のお財布の中身や目指す目標は違いますので、決断するのは貴方😳です。

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父ペンギンがDURA-ACEを買えるのは、庭から石油が噴出した時らしいです…