低糖質(糖質制限)推進派も反対派も、立ち位置はそんなに変わらない説

今やダイエット・減量に必須の考え方「低糖質(糖質制限)」

当サイトでも、低糖質に関する議論や主張を積極的に取り上げてきましたが、ふと気づいたことがあります。

それは、色々な場面で「推進派」と「反対派」が議論してますが「どちらも同じようなこと言ってない?」ということです。

低糖質生活をするにせよ、しないにせよ、知っておくべきお話しです。

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結局、本質を突き詰めていくと、同じような結論になるんだよね…

低糖質は無糖質ではない

以前突っ込みを入れたことがありましたが、そもそもここから噛み合っていない議論が多いです。

「糖質は糖質スパイクを起こす!危険!」

「もう何百年も日本人は米を食べてきたのに何が危険だ!」

という主張があったりします。

はっきり言って「しょーもない」レベルの議論といわざるを得ません。一応識者・研究者的な方が話していたりしますが、大変恐縮ですが、いわゆるディベート(論理的思考)スキルが低すぎます😓

実生活をする上で糖質を全く取らないのは不可能かつ健康に良いとは思えません。

ここについては、精製度合いや量、タイミングを含めて語らないと相手を納得させることはできないでしょう。

そして「昔から米を食べてきた」ってのも、例えば現代と江戸時代で、生活(運動)習慣・米の種類・量、全体的な食習慣が全く異なります。

「200年前の東京湾は、子供が普通に泳げた」かも知れませんが、汚染度合いや運行船舶の状況が異なる今の東京湾で子供が普通に泳げますか?これも主張としては有効とは言いがたいです。

憎むべきは糖質ではなく「無駄な糖質(&粗悪なアブラ)」

で、糖質に関する双方の話を丸めると

「現代人は精製された糖質を摂取しすぎている。これは体に悪い。」

「摂取するタンパク・アブラが偏ると、体調を崩す。動物性ばかり摂取すると長期的な健康リスクの可能性がある。粗悪(酸化したもの、人工トランス脂肪酸)なアブラは撲滅すべき。」

「食事は腹八分(以下)が良いし、バランスが重要。限界まで食べ過ぎても良いことない。」

ってところに大体の主張は落とし込めます。

むやみに対立を煽るべきではない。

キャッチーで強い謳い文句は目立ちます。

「糖質を止めて20kg痩せた!」とか逆に「低糖質は体に悪い!長期的な死亡リスクの増大!」とか…

ギリギリ嘘じゃないけど、不十分な表現や誤解前提のものが沢山あります。そして、この過激派同士を戦わせると、中々面白いエンターテイメントにはなります。が、あまり意味はありません。

自分の身は自分で守る

情報が氾濫する中で自分の身を守れるのは自分だけです。

医者や研究者でさえ、正反対な極端な主張をする人もいるのですから、頼りになりません。

そんな嘘・大げさ・紛らわしいから身を守るためには

「極端な主張はまず疑ってみる。」

先ほど言ったとおり、かなり強め(従来の常識を覆すような)な主張が取り上げられがちです。というか取り上げてもらうために強い表現を使うのでしょう。

でも、よくよく読んでみると羊頭狗肉というか、大した中身ではないことも多いです、キャッチフレーズに騙されないようにしましょう。

「正反対含め色々な意見をまずは聞いてみる。」

そして、色々な意見を調べて見ましょう。大体のテーマにおいて正反対の主張も沢山あります。各々の主張を聞いたうえで、その理屈含めて判断してみましょう。

中には「個人的に試して何か良い感じがする」ってレベルの意見もあります。勿論そういう直感も大切な場合がありますが、それを鵜呑みにするのはちょっと危険です。

「原始回帰的な視点で俯瞰してみる。」

困るのが、双方の主張にソコソコの理屈(エビデンス)がある場合です。条件や測定方法などで容易に結論は変わります。

そういう時は、少し俯瞰してみましょう。

抵糖質についても推進派と反対派がいましたが、俯瞰するとそんなに違う主張をしてなかったりします。

それでも迷うときは、「原始回帰(よりナチュラル)な方」を選択します。

例えば「山を散策する」のと「ジムでトレッドミルを使う」のがどちらが運動として良いのか迷ったら、私は「山の散策」を選びます。こちらの方がナチュラルです。

糖質については「低糖質(糖質を過剰摂取しない)」を支持しますが、無糖質は不自然(というか不可能)ですし、糖質(炭水化物)の代わりに肉を毎日食べるのもやはり不自然です。

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何事もバランス&ナチュラルってことだね…