低糖質(糖質制限)への反論をバッサリ斬っていきますよ!【ロカボパトロール】

巷には、低糖質(糖質制限)に関するダイエット書籍や減量情報が溢れかえっています。

と同時に「アンチ低糖質」とも言える疑問や反論も沢山あります。

が、目にするのはほとんどが勘違いか情報不足によるもの。この際まとめてバッサリ斬っていきましょうか。ちなみにゲンシカイキは低糖質(粗悪な油排除)習慣と共に、緩やかな運動を両方やるというのがミソですので、運動の方もお忘れなく!

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ゲンシカイキ斬り、残念!!(懐かしい)

低糖質への疑問・反論

糖質無しでは生きていけない

他人の話を聞かないタイプの人ですね。「低糖質=糖質無し」ではありません。(低燃費の車は燃料無しでは走りませんし、低価格ってのは無料という意味ではありません😅)

少し勉強している人は「糖質=ブドウ糖のみが脳を働かせる」と言いますが、ケトン体というものまでは勉強できていません。(そもそも糖質を摂取しない訳ではないのでこの批判自体がナンセンスなんですが)

必要に応じて糖質は取りましょう。ただし運動量や体格に応じてという話です。基本的に現代人は過剰摂取傾向です。

カロリー(栄養)不足で倒れた

炭水化物を減らし(というか無くし)毎食サラダと蒸し鶏だけで過ごした人がある日倒れてしまった!というエピソードがあります。

これは糖質云々ではなく、間違ったダイエットの典型です。

仮に毎食糖質(極端な話ソフトクリーム一つ)だけを摂取したら防げますか?絶対倒れますよ。

そもそも低糖質という取り組み自体が、従来の単純なカロリー計算を否定する考え方です。極端なカロリー制限を併用すべきではありません。「(カロリー)量ではなく質」を重視した取り組みなのです。

低糖質生活でも摂取できる食材は沢山あります。カロリーと栄養バランスは無駄に削ってはダメです。

低糖質は体に負担がかかる

イメージとしては分からなくもないのですが、簡単に利用できる一次的エネルギー源(糖質=ブドウ糖)を利用せず、体脂肪を利用するのは回りくどく体の負担が大きいと主張する人がいます。

確かに、低糖質に慣れないうちは体脂肪を燃やす回路が錆付いてますので、何となく調子が悪いと感じる人もいるかもしれません(自分もそうでした)。体も手っ取り早いエネルギー源(糖質)を求めるでしょう。

現代社会で暮らす我々は「糖質中毒」です。中毒から脱するのには多少の辛抱が必要です。車に乗るのと、歩くのとでは、体の負担は車の方が少ないですが、それをもって「歩くのは体に毒!常に車に乗りましょう!」とでも言うつもりでしょうか?

何事にも限度や良い塩梅というものがありますが、慣れてしまえば徒歩移動も、苦にならない上に健康にも良いのではないでしょうか?

ところで、低糖質の体の負担というのは、どういう理屈で、どの器官に、どのような影響があるのでしょうか?具体的な理論とデータが示されていないので、なんとも言えないのですが。

昔の人も言うほど低糖質ではなかった

戦前などの記録を元に、日本人が穀物(米等)を主食にしていたとして、低糖質がむしろ「不自然」とする主張です。(昔の人も低糖質じゃないのに生活習慣病やメタボじゃなかったじゃないか!!という主張)幾つか論点がありますが、一つ一つ斬り捨てていきますよ。

本当に?

記録は大体お金持ちの料理人などが記録したものだったりします。いつの時代もお金持ちは美味しいものをタラフク食べています。庶民が、三食お腹が膨れるほど穀物を食べられたんでしょうか?(というか”三”食ですらなかったかもしれないですね。)

現代でさえ、天候不順になると米やその他作物の収量は激減します。昔は一年中庶民に炭水化物を安定供給できるほどの生産・配分システムがあったんでしょうか?😮私はそんなはずないと思いますがね…

内容は同じ?

”炭水化物”を主食としていたとしましょうか。しかし彼ら(特に庶民)は”白米”(パンは考慮する価値無し)を食べていたでしょうか?

白米は今では珍しくありませんが、一昔前は銀シャリとも言われて贅沢品だったはず。ヒエや粟などの穀類や黒米など、精製度が低い炭水化物が中心だったと考える方が自然です。(今ではこういった珍しい穀物の方が高かったりしますが)

精製度が低いということは、消化吸収に時間がかかるということで、血糖値の急激な上昇には繋がりません。当然食後のケーキも甘いタピオカミルクティーもなしです😂

彼らの職業は?

彼らは車通勤をして、一日中PCで資料を作っていたと思いますか?

違います。農耕時代においては大多数が「農民」です。(狩猟採集時代においてはウルトラトレイルランナーですね😄)

今でも農業は重労働ですが、農業機械や便利な肥料等がない中での農業は超重労働だったでしょう。

白米でも食パンでも食べたら良いんですよ、消費するなら。消費もしないのに、糖質を多量に摂取するから問題なんです。そういう意味では、肉体重労働の人が仮に白米を沢山食べていても、メタボになんかなりません。

(番外編)貴族は?

藤原道長は日記等から、生活習慣病だったのではないか?と言われています。糖質を沢山摂取し、身分の高い人ですから、自分の足で移動することもなかったでしょう。

昔(農耕時代)の人が「糖質を多量に摂っていても生活習慣病にならなかった」という認識自体が誤りであって、むしろ「糖質を沢山摂っていたが、その分肉体労働等で消費していた」、「多量の糖質を摂って、消費しない(動かない)人は生活習慣病になっていた」若しくは「生活習慣病になる前に疫病等で亡くなっていた」と考える方が合理的ではないですか?

ちなみに、後者が生活習慣病(急性的なものではなく慢性的な病気)で倒れたとしても、そもそも診断できる医学的積み上げがないわけですから、「怨霊の仕業」とか「神の怒り」として処理されたことでしょう。記録上「生活習慣病」がないからといって、それが存在しなかったということではないのです。

まとめ

何事も美味い話ばかりではありません。

結局「食事は必要な物をバランスよく!」というのが王道であり、結論です。

その食事と生活の「バランス」がおかしなことになっているぞ!っていうのが低糖質(もっと言うとゲンシカイキメソッド)の出発地点です。

”動かずに糖質を食べまくる生活”から、”動いて糖質摂取を減らす生活”への自然な移行ってのが低糖質の根幹ですので、糖質をゼロにするとか、必要以上に減らすのは論外です。

「低糖質」が流行ると、「糖質=悪」とか「白米=白い悪魔」みたいな極端なキーワードが出てくるのは困ったもの。(個人的には人工的なトランス脂肪酸など粗悪な油は悪だと思ってますが)

自然な糖質自体に罪はありませんきちんと理屈を理解した上で、マイペースで取り組みましょう。

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何事も極端はダメです!