低糖質の「敵」の正体が少し分かってきた【ロカボパトロール】
以前アンチ低糖質の主張を自分の視点からバッサリ斬ったことがありましたし、定期的に非合理的なアンチ低糖質(低糖質は危ない!という勢力)に対する反論を書いています。
で、日常的にこの話題に敏感になっているゆえちょっと気づいたことがあります。
低糖質に反対している人って、大体ある業界に繋がっているのですよね。
Follow the money(利益を追え!)
高校の英語の授業か何かでこの単語が出てきたのを思い出しました。
何か不可解なことがおきたら、それが起きて喜ぶ(利益を得る)人が誰かを考えろ。そいつが黒幕だという内容でした。
という観点から考えると「低糖質」社会になって困るのは誰でしょうか?
低糖質社会になって困る人
それは、しばしば低糖質の観点で槍玉にあがる「炭水化物」を生産、流通させている人達ですね。
いってしまうと農業関係者(の団体)ということになりますか。
特に、白米なんかは「白い悪魔」だの「茶碗一杯で角砂糖15個分の糖質」とか、結構責められることが多いですから。この関係者は「低糖質ブーム」を苦々しく思っているかもしれません。
※ちなみに自分は白米を「白い悪魔」だとは思ってません。適量である限りとても日本人に適したエネルギー源の一つだと思っています。一方で「昔から日本人は白米を食べてきたから、白米は幾ら食べても大丈夫」という無責任な主張にも反対しますが。
実際、米作は日本の農業の根幹と言っても過言じゃなく、ゆえに色々と偉い人達と繋がっていたり、様々なPR団体等も擁している一大勢力ですので、研究者や医者等にも色々と「便宜を図ってもらう」力を有しています。
アンチ低糖質の一例
東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授
https://tohoku-univ.ox-tv.co.jp/article/carbohydrate-restriction201811/
この方の研究自体は最近のものでもないようですが、TVのNスペで取り上げられたみたいでちょっと盛り上がってます。
要は、低糖質高たんぱくの食事をマウスに与えると、外見が老化したと。だから低糖質は怖いと。
何度言えば分かってもらえるのか分かりませんが、研究者は私のような素人に容易に反論されるような研究は控えて欲しいと思います。(やるならキッチリ素人ごときが疑義を持たないような条件でやるべきです。)
今回の実験への反論
先ほどのマウス実験は既に色々な人が突っ込みを入れてますが、改めて。
マウスと人は同じなのか?
この実験に限ったことではありませんが、マウスとヒトの共通性は普通の人間が思っているほど高くないという指摘があります。特に食べ物(消化・代謝)については殊更慎重になるべきでしょう。
犬や猫を飼っている人なら分かると思いますが、人間が食べても大丈夫でも、ペットに食べさせると良くないものって沢山あります。(逆も然りかもしれませんね。)
マウスにとって不自然な食事であればあるほど、そりゃ体へのダメージは大きいでしょう。
低糖質のレベル
色々と検索したところ、この実験の低糖質のレベルは人間で言うと「3食全ての主食を抜く」という最も厳しいレベルの内容だったようです。
いやいや極端すぎでしょう。極端にしないと有意なレベルでの結果が出にくいというのは分かりますが、自分含めて多くの低糖質推進派が推奨する「ソコソコの低糖質」とは全く意味合いが違いますよ。
(1日12時間とか)寝すぎは良くない、一日6時間くらいが良い。と主張している人に「一日たった1時間の睡眠生活したらぶっ倒れた!睡眠はやはり大事だ!」といったら納得できるわけがないでしょう。
要因の混同
1975年の日本の食事が最も健康的という話も出てました。確かに悪い食事ではないでしょう。あと、白米を食べるラオスの奥地の人々が健康という話もありました。
しかし、それ、食事だけの問題ですか?
以前話しましたが、要は糖質取って「歩かない動かない」のが問題ともいえますが、逆に40年前の日本人やラオスの奥地の人々の運動量が我々現代日本人と同じだと?
補強証拠のように用いますが、自分からすると蛇足ですね。これは。だって前提条件(生活習慣全般)が全く違いますから。
そして、懲りもせずに、またハーバードの研究(の誤用)です…だから「低糖質・植物性」群は「高糖質」群より長生きなんですよ!!やばいのは「低糖質・動物性」群!!
マスコミは原典に当たらず、研究者の発表を鵜呑みにしている可能性がありますが(それはそれで問題ですが)、研究者はよほどふざけた「なんちゃって」じゃない限り参照した研究を読んでいるはずです。
つまり、意図的に重要な部分を伏せて、自説の補強に使っていることになります。正直これは悪質ですよ…。
アンチ低糖質派は作戦変更を!
さて、この東北大学の先生は農学部で、この研究は農業団体の新聞等で広まった経緯があります。
うん。分かりますよ。米を食べる人が減ったら困るから。でも、だからといって人を騙すような議論や主張は許されません。
そもそも一番問題なのは、低糖質は敵じゃないってことに気づいてないことです。
糖質も大切な栄養なんです。しかし、取りすぎはやはり良くない。この前提でお互い協力していくべきですよ。今みたいなディスり合いじゃなく。
色々と取り組むべきことはあると思います。
糖質が低い品種(?)の開発
糖質が低い品種や穀物の発掘、栽培とか
上手な糖質摂取のコツ周知
例えば米が温かい冷たいかでも意味合いは変わってきます。摂取タイミングも然り。低糖質を否定するのではなく、その価値を認めた上で、うまく付き合う方針を探るべきです。
↓こういう考え方を自分は支持します。要は炭水化物そのものが根源的な悪ではないのです。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO08120100X01C16A0000000/
本当の悪に対する共同戦線
ちょっと大げさですが、自分は「粗悪なアブラ」と「加糖ブドウ糖液(要は甘いジュース)」は悪だと思っています。どう考えても人間にプラスとは思えません。
こうした本当の悪を排除すべく一緒に戦うべきですよ!🤔